産経Lastmessage

三遊亭兼好が語る産経ラストメッセージの魅力三遊亭兼好が語る産経ラストメッセージの魅力

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まだ50歳になったばかりで「誰かに何かを伝えなくては」という差し迫った思いもなければ、「死ぬ前にこれだけはしておきたい」と考える程死ぬことに実感もない。「あれをしたい」「こんな国に行きたい」ということも、落語家になるくらいだから「でも面倒だな」という思いが先に立つ。こんな人間だと「ラストメッセージ」の使い方がまるで思い付かない。そこで独り暮らしをしている母親に勧めてみることにした。来年は喜寿になることだし、何か息子である私や私の兄に伝えたいことがあるだろう。問題は、母親がスマホやパソコンを大の苦手にしていることだ。メールアドレスと言っても通じないし、パスワードとパスポートの区別もつかない。説明しようとすると「もう、わかんない」とすぐ諦める。「お母さんわかんないからあなたがやってよ」。そうか、私がやればいいのか。私が母親の「ラストメッセージ」と「やりたいことリスト」を作ってやろう。電話をして母親の言った何気ない言葉を書き留めておく。世間話をしながら、上手く母親のやりたいこと、行きたいところ、欲しいものを聞き出す。それを後でリストにまとめる。するとどうだろう、母親らしい言葉が集まり、やりたいことリストも順調に増えていく。そして何よりいいのが、親子の会話が増えるということだ。説教じみた言い回しも、「今言ってたこと、ラストメッセージのところに追加しておこう」そう思うとイライラしないで済む。「お母さんこんな事してみたいんだけど」と言われても、「これはやりたいことリストに入るな」そう思えば我が儘だなあと腹をたてることもない。第一、母親のやりたいこと、行きたいところ、のリストを眺めていると、「このくらいなら手伝ってやれるな」とか「ここは俺も行きたかったから今度皆で旅行に行こう」そんな気になるのだ。自然と、ほんの少しだが親孝行になれる「代理ラストメッセージ作成」お勧めである。

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